それだけ長い間人に愛されるとだけあって、彼の本には、たくさんの心に残る名言が散りばめられています。
私がシェイクスピアの洋書を読もうとしたのは、大学生の頃。
有名な「ハムレット」の英語版を読もうとしたのですが、難しすぎてちんぷんかんぷんでした。
そうして、社会人になり英語の勉強を続けてきた結果、少しずつですが、彼の作品を読めるようになってきました。
読めるようになると、シェイクスピアの心に残る名言や、言葉遊びの面白さに魅了されました。
初心者がシェイクスピアの洋書を読むのは少し大変ですので、まずはシェイクスピアの英語の名言で、英語を勉強してみませんか?
今回は、心に残るシェイクスピアの英語の名言をご紹介したいと思います。
シェイクスピアの英語の名言まとめ!覚えやすく心に残る格言集
1.ハムレット/Hamlet
シェイクスピアの四大悲劇の一つのハムレット。
ハムレットは、私が読んだシェイクスピアの作品の中で、心に残る名言が1番多いと思います。
それでは、早速ハムレットの心に残る名言をご紹介しましょう!
ハムレットの名言
“To be,or not to be,that is the question.”
生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ
“Doubt thou the stars are fire, Doubt that the sun doth move. Doubt truth to be a liar, But never doubt I love.”
星々が炎であることを疑うのもいいし、太陽が動くことを疑うのもいいし、真実を嘘つきだと疑うのもいい。けれど、私の愛だけは疑うな。
“There’s a special providence in the fall of a sparrow. If it be now, ‘tis not to come. If it be not to come, it will be now. If it be not now, yet it will come- the readiness is all.
雀一羽落ちるのにも天の特別な配慮がある。もし今来れば、もうこれからさきに来ることはない。これから先に来なければ、今がその時だ。今来なければ、いずれやってくる。覚悟が全てだ。
“This above all: to thine own self be true. And it must follow, as the night the day,Thou canst not then be false to any man.
何より大切なのは、自分自身に誠実でいることだ。そうすれば、夜の後に昼がくるように、誰に対しても誠実になれるはずである。
“There is nothing either good or bad,but thinking makes it so.”
物事によいも悪いもない。考え方によって良くも悪くもなる。
“My words fly up, my thoughts remain below: Words without thoughts never to heaven go.”
ことばは宙に舞い、思いは地に残る。思いのこもらぬ祈りは天には届かぬ。
“Though this be madness, yet there is method in ‘t.”
狂ってはいるものの筋は通っている。
“Happy,in that we are not over-happy.”
幸せすぎないのが唯一の幸せだ。
2.ロミオとジュリエット/Romeo and Juliet
世界中の誰もが知る、悲劇のラブストーリーのロミオとジュリエット。
そんなロミオとジュリエットには、ロマンチックな名言が盛りだくさんです。
ストーリーを知っているので、洋書も読みやすいですよ。
ロミオとジュリエットの名言
“O Romeo, Romeo,wherefore art thou Romeo?”
ロミオ、ロミオ、なぜあなたはロミオなの?
“What’s in a name? That which we call a rose by any other name would smell as sweet.”
名前にはどんな意義がある?薔薇は名前が何であろうとも変わらずに甘く香る。
“Don’t waste your love on somebody, who doesn’t value it.”
価値がない誰かにあなたの愛を無駄にするのはやめて。
“Do not swear by the moon, for she changes constantly. then your love would also change.”
日ごとに形を変える月に愛を誓わないで。貴方の愛も変わってしまう。
“Come, gentle night, come, loving, black-brow’d night, Give me my Romeo.”
来て、やさしい夜。来て、すてきな黒い夜、私のロミオをよこして。
“I am no pilot; yet, wert thou as far. As that vast shore wash’d with the farthest sea, I would adventure for such merchandise.”
ぼくは船乗りじゃないけれど、たとえあなたが最果ての海の彼方の岸辺にいても、これほどの宝物、手に入れるためなら危険を冒しても海に出る。
“My bounty is as boundless as the sea, My love as deep; the more I give to thee, The more I have, for both are infinite.”
私の気前のよさは、海のように果てしなく、愛する気持ちも海のように深い。あげればあげるほど、恋しさが募る。どちらもきりがない。
“JULIET:By whose direction found’st thou out this place?”
ジュリエット:誰の導きでこの場所がわかったの?
“ROMEO:By love, who first did prompt me to inquire.”
ロメオ:愛だよ 愛に導かれてここを探し当てたんだ。
“But soft, what light through yonder window breaks? It is the east, and Juliet is the sun. Arise, fair sun, and kill the envious moon, Who is already sick and pale with grief,That thou her maid art far more fair than she.”
だが、待って。あそこの窓からもれてくる光は何だろう?東の方角だ とすればジュリエットは太陽だ。昇れ太陽よ、嫉妬深い月を追い払え。月が青ざめて、悲しそうに見えるのはきみのほうが自分より美しいのを妬んでいるんだ。
3.ヴェニスの商人/The Merchant of Venice
シェイクスピアの喜劇作品としてよく知られているヴェニスの商人。
シェイクスピアの作品の中では、1番英語が易しく、読みやすいと思います。
ヴェニスの商人の名言
“The quality of mercy is not strain’d,: It droppeth as the gentle rain from heaven.”
慈悲の性質からして、強制されるようなものではない。天井から降りそそぐ恵みの雨のように、広く地上に降りそそぐものである。
“I hold the world but as the world, Gratiano, A stage, where every man must play a part; And mine a sad one.”
世界は世界だグラシアーノ。つまり舞台だ。みながそれぞれの役を演じなければいけない。僕のは悲しい役だ。
“But love is blind, and lovers cannot see The pretty follies that themselves commit.”
しかし、恋は盲目であり、恋人たちは自分たちが犯す愚行に気づかない。
“If you prick us, do we not bleed? if you tickle us, do we not laugh? if you poison us, do we not die? and if you wrong us, shall we not revenge?”
お前達が針で突いても血が出ないのか?脇をくすぐられたら笑わないのか?毒を盛られても死なないのか?もしお前らに酷い目を合わされても復讐をしないのか?
“I like not fair terms and a villain’s mind.”
口先だけがきれいで腹黒いやつは嫌いだ。
次に、「ブルータス、お前もか?」の名言で有名な、ジュリアス・シーザーの名言をご紹介しましょう!
4.ジュリアス・シーザー/Julius Caesar
悲劇的な政治劇を描いた、ジュリアス・シーザー。
主人公のブルータスが、我が子のように可愛がってくれた、ユリウス・カエサル(ジュリアスシーザー)を暗殺するまでの葛藤や苦悩が描かれています。
シェイクスピアの作品の中でも、ジュリアス・シーザーは、特に心に響くかっこいい名言が多いですよ。
ジュリアス・シーザーの名言
“Et tu, Brute?”
ブルータス、お前もか?
“Experience is the teacher of all things.”
経験は万物の師である。
“The fault, dear Brutus, is not in our stars, but in ourselves.”
ブルータス、我々の過ちは運命のせいではなく、我々自身のせいなのだよ。
“It is not in the stars to hold our destiny but in ourselves.”
運命は星が決めるのではない,我々の思いが決めるのだ。
“Cowards die many times before their deaths;The valiant never taste of death but once.”
臆病者は死ぬ前に何度も死ぬが、勇敢な者は一度しか死を経験しない。
“I love the name of honor, more than I fear death.”
私は名誉のためなら、死も恐れぬ。
“As a rule, men worry more about what they can’t see than about what they can.”
概して人は、見えることについて悩むよりも、見えないことについて多く悩むものだ。
“It is better to create than to learn. Creating is the essence of life.”
学ぶより創造する方がよい。 創造は人生の本質なのだから。
5.マクベス/Macbeth
四大悲劇の中でも最高傑作と言われているマクベス。
最高傑作の名言はどんなものがあるのでしょうか?早速見ていきましょう!
マクベスの名言
“The night is long that never finds the day.”
どんなに長くとも夜は必ず明ける。
“What’s done cannot be undone.”
やってしまったことは元には戻らない。
“Stars, hide your fires; Let not light see my black and deep desires.”
星よ、明かりを消せ。俺の暗黒の野望にひかりを当てるな。
“Come what may, Time and the hour runs through the roughest day.”
どうなろうとかまうものか どんな荒れ狂う嵐の日にも時間はたつのだ。
“Look like the innocent flower, but be the serpent under it.”
無垢な花のようでいて、その実、花の陰に潜む蛇になりなさい。
最後に
シェイクスピアの名言集、いかがでしたでしょうか?
一説には、シェイクスピアの名言は、世界中のエリートが使っているとか。
確かに、普段の会話で、
The night is long that never finds the day
どんなに長くとも夜は必ず明ける
なんてさらっと英語で言えたら、かっこいいですよね。
何度でも読み返したくなるシェイクスピアの名言集。人生に迷った時や、癒されたい時に、ぜひ読んでみて下さいね。
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