洋書を読めるようになりたいけど、なかなか最後まで読めずに苦労している人も多いのではないでしょうか?
そういう私も、洋書は買っては最後まで読めず、何度も挫折しました。
読まずに捨ててしまった洋書も何冊もあります。
そうは言っても、英語の達人とよばれる人は必ず洋書を多読することで、英語を身につけているので、なんとか読めるようになりたいと試行錯誤をしてきました。
そうして試行錯誤をすること5年。
ようやく何冊もの洋書を完読できるようになりました。
今回は洋書を完読することに何度も挫折した私が、最後まで読めるようになった5つの方法をお伝えしたいと思います。
洋書を読めるようになるには?何度も挫折した私が試した5つの方法!
私が5年かけて、洋書を読めるようになったのは、下記の5つのことを試してみたからです。
1.TOEIC500点程度の英語力をつける
洋書が読めるようになるには、ある程度の英語力をつけてから読むことをお勧めします。
TOEICのスコアで言うと、500点くらいでしょうか。
理由は英語力がゼロのまま挑戦すると、挫折しやすいからです。
私も1度フランス語を勉強してみようと、フランス語力ゼロの状態で、フランス語版の”星の王子様”を読もうとしたのですが、1ページも読めませんでした。
当たり前ですが、何を書いているのかさっぱり分からず、単語の意味を調べても書かれている文章が理解できませんでした。
あまりの分からなさにすっかりやる気をなくしてしまった覚えがあります。
ただ私の尊敬するドイツ語学者に関口存男さんという方がいるのですが、彼はドイツ語力ゼロの頃に、ドイツ語版「罪と罰」を完読したそうです。
分からなくてもとにかく本を読み進めて、辞書を引き引き2年間睨み続けることで、ドイツ語をマスターしたのだとか。
ですので、一概に英語力をつけてから洋書を読んでください、とは言えません。
この勉強方法は、関口さん自身も
「私と同じようなタイプにしか適用できない勉強法」
と言われていたようです。
もしあなたが、このタイプの勉強法が向いている方でしたら、英語力ゼロの状態で洋書を読み始めても良いかと思います。
が、もし私のよう分からないとやる気が失せてしまうタイプでしたら、ある程度の英語力をつけてから洋書に挑戦することをおすすめします。
自分の英語力で洋書が読みこなせるか判断するコツは、数ページ読んでみて、
「なんとなく、書いてることが分かる」
と思えるくらいです。
全く分からない場合はその本は読むのは諦めて、NHKのラジオ講座などで、ある程度英語力をつけてからもう一度挑戦してみてくださいね。
2.自分の興味のある内容の本を読む
洋書を選ぶ時は、普段日本語で読んでいる分野の本を洋書で読むことをお勧めします。
私は学生の頃、英語が話せるようになる為に、とにかく洋書を読もう、とインターネット上で人がおすすめしている洋書ばかりを買っていた時期があります。
HOLES,FLOWERS for ALGERNON, And Then There Were Noneなど、おすすめされているものは全て試しました。
が、全て2〜3ページくらい読んだだけで、最後まで読めませんでした。
アガサクリスティーの本については、
「ミステリーだから最後までハラハラして読める」
なんてレビューがたくさんあったので、期待をしていたのですが、私にとっては全然面白くなくて・・・。
よく考えてみれば、日本語でもミステリーなんて読まないのに、洋書で読めるようになるわけがないですよね (汗)
それでも
「英語力を上げる近道は洋書を読むことしかない!何とか読み終えられる本を探さないと!」
と自分が読めそうな洋書を探し回っていました。
そこで出会ったのがこちらの本。
洋書で英語を勉強するのにおすすめの1冊!私が初めて感動で泣いた本
それまでに何十冊もの洋書を無駄にしてしまったので、
「私は洋書が読めないんだ・・・」
と思い込んでいました。
が、この本に出会って、自分の興味のある分野の洋書を選んでいなかっただけだったことに気付きました。
こんな簡単な事に気づくのに5年もかかってしまい、読まない本に数万円も投資しました。
私の場合、スピリチュアル関連の本が好きなので、引き寄せの法則やザ・シークレットなどの洋書はすらすらと読めます。
スピリチュアル関連の本なんて、英語版がたくさんあるのに、最初から選んでおけばたくさんの本を無駄にすることはなかったのになと思います。
あなたも私と同じような失敗をしない為に、自分の好きな分野の洋書を読んでみて下さいね。
3.日本語訳の本がある
これは同時通訳者の関谷英里子さんもおすすめしていた方法ですが、1度日本語訳を読んでから洋書に挑戦するというものです。
本の内容が頭に入ってから読むのと、読まないのでは本の理解力が全く違います。
内容が分かっていると、英文が多少分からなくても
「こういう意味だろうな」
と予測がつくんです。
もし不朽の名作と言われている作品(老人と海や風と共に去りぬなど)で好きな本がある方は、ぜひその本を洋書で読んで見て下さい。
内容が既に分かっているので、洋書でも読みやすいですよ。
それでは、引き続き洋書を読めるようになるための方法をお伝えしましょう!
4.分からない単語は読み飛ばして読む
このことに関しては、ネットで調べてみると
- 分からない単語は意味を調べて読む
- 分からない単語は飛ばして読む
の2通りに意見が分かれているので、どちらが良いのか混乱してしまうかもしれません。
もしもあなたが辞書を引きながら洋書を精読できる意思の強さがあるなら、分からない単語の意味を調べて読むことをおすすめします。
ですが、単語の意味を調べる作業ってとても骨が折れる作業なんです。
前述した関口存男さんですら、一語一句の意味は調べず、気になった単語の意味だけ調べて洋書を完読したと話していました。
私も単語の意味を調べるのに時間がかかり過ぎて、嫌になってしまった事が何回もあります。
不思議なのですが、ある程度英語力があれば、単語の意味が分からなくても読み進めていくうちに本の内容が理解できるようになってくるんです。
できれば、内容があまり理解できなくても、声を出して読み続けることがおすすめですよ。
5.オーディオブックがある
オーディオブックとは、書籍を朗読したものを録音した音声コンテンツのことです。
絶対あった方が良いわけではないですが、あった方がより洋書が読みやすいです。
洋書と一緒に朗読することで、発音もわかります。
最近のオーディオブックは、プロの朗読家や著者自らが朗読したものに、BGMや効果音を付けているものもあります。
音楽があると、聞くのがさらに楽しくなりますよ。
料理をしながら歩きながら、手軽に聞けるのも、音声の良いところですね。
それでは、最後に洋書を読めるようになるための、5つの方法についてまとめておきましょう。
まとめ
洋書を読めるようになるための5つの方法は、
- TOEIC500点程度の英語力をつける・・・英語力がゼロのまま挑戦すると、挫折しやすい
- 自分の興味のある内容の本・・・人がオススメする本ではなく、自分の興味のある本を読む
- 日本語訳の本がある・・・本の内容を知っていると、多少英文が分からなくても意味が予測できます
- 分からない単語は読み飛ばして読む・・・ある程度英語力があれば、単語の意味が分からなくても読み進めていくうちに本の内容が理解できるようになる
- オーディオブックがある・・・プロの朗読家や著者自らが朗読したものに、BGMや効果音を付けているものもあり、楽しみながら聞ける
でした。
洋書は読めるようになると、英語力が飛躍的にあがりますし、生きた英語が学べます。
ぜひ楽しみながら読んでみてくださいね。
関連記事はコチラ
社会人で英語初心者の勉強法は?NHKラジオ講座の効果的な使い方
洋書初心者におすすめの本はコレ!短編小説だから最後まで読める
洋書で英語を勉強するのにおすすめの1冊!私が初めて感動で泣いた本