外国人に英語で手紙やメールを送りたいけれど、封筒の宛名と手紙・メールの書き出しの“Dear”の使い方がよく分からない方も多いのではないでしょうか?
そういう私も、「Dearを使えば間違いないわ」と、外国人の友達に送る手紙やメールには、すべて“Dear”を使っていた時期があります。
が、私の外国人の友人は、封筒の宛名にはDearを使ったことはありませんでした。
それでは、ネイティブは、Dear以外にどんな単語を使っているのでしょうか?
今回は、私がネイティブの友人に教えてもらった、封筒の宛名と手紙・メールの書き出しのDearの使い方について、ご紹介しましょう!
英語で手紙・メールを送る時はDearを使う?ネイティブの表現を紹介!
手紙やメールといっても、友達に送るのと、ビジネスで使うのは変わってきますよね。
まず最初に、友達に送る場合の封筒の宛名と手紙・メールの書き出しの表現について、ご紹しましょう!
友達に送る場合
:To John Smith または To Mr.John Smith
手紙・メール:Hi,John または Dear John
友達や親しい知り合いの外国人に手紙を送る場合は、John Smithのように敬称をつけないのが一般的です。
が、もちろんMr.はつけてもOKです。
いや、確か中学生の頃に、先生から封筒も手紙も宛名を書く時には“Dear”を使うように教えてもらったんだけど、と思いながら、イギリス人の友人に理由を聞いてみたところ、
「封筒の宛名にDearを使うことはない。名前だけを書くことが多いけれど、Toも使う。」
とのこと。
またアメリカ人の友人にも、
「Dearはちょっと変だと思ってたけれど、日本人の使う英語だからね。」
とはっきり言われ、グサッと傷ついたことを覚えています^^;)
さすが正直なアメリカ人。悪気もなく、思ったことをズケズケと言われました。
封筒の宛名にDearを使うことはないですが、手紙・メールの書き出しではDearも使います。
ところで、私のイギリス人の友人は、手紙やメールの書き出しはいつも「Dearest Keiko」と書いてくれます。
が、このDearestはネイティブの間でよく使われるのでしょうか?
海外のサイトを調べてみました。
ネイティブはDearestをよく使う?
Dearestは、親友や恋人、家族など、とても親しい人によく使う単語のようです。
浜崎あゆみさんの歌のタイトルに“Dearest”というものがあり、当時はてっきり造語だと思っていたのですが、調べたところ、ちゃんと辞書にも載っていました。
直訳すると、“最愛の”という意味です。
このDearestという単語ですが、日本人の意見では、たとえどれだけ親しくても、恋人ではない異性には使わない方が良いという意見がありました。
だからといって、このDearestは、自分が親しいと判断したからといって、誰に対しても使う言葉ではありません。
例えば、ホストファミリーや会社の上司といったお世話になった人や、ただの異性の友達に使うと、誤解を招く可能性があります。
ですので、初めて英語で手紙を書くのであれば、まずDearを使うことをおすすめします。
そして返事の手紙で、相手がDearestを使ってくれるようになれば、あなたも使うようにすれば良いと思います。
使い方はちょっと難しいですが、Dearestって言ってもらえると、大切に思われているようで嬉しいものですよ。
それでは、ビジネスの手紙の場合、Dearの使い方はどうなのでしょうか?
次にご紹介したいと思います。
ビジネスの場合
Apple Inc.(会社名)
または、
To:Mr.John Smith,Director(名前+役職:ディレクター)
Apple Inc.(会社名)
手紙・メール:Dear Mr.Smith
そして、手紙・メールの書き出しは、Dear+敬称+ラストネームです。
手紙・メールの書き出しは、丁寧だと思って、Dear Mr. John Smith とフルネームにしてしまいがちですが、ネイティブはそのように言いません。
ちなみに、大学教授に手紙を送る場合は、
Department of Mechanical Engineering(学科:機械工学科)
Faculty of Engineering(学部:工学部)
University of Cambridge(大学名:ケンブリッジ大学)
手紙・メール:Dear Professor Smith
となります。
このProfessorって、とても便利な表現なんです♪
なぜなら、男女の区別をしなくて良いから。
外国人でも、男性と女性の両方で使う名前ももちろんあるので、たとえネットで検索しても区別をつけるのが難しい場合があります。
その点、ProfessorやDr.といった敬称だと、どちらでも使えます。
友達や親しい知人であれば、敬称がなくても大丈夫なのですが、ビジネスの関係では、敬称は大切とされています。
私は以前働いていた外資系ホテルで、問い合わせがきた外国人の名前が、男性か女性か分からず、なんとなくDear Johnみたいな感じで書いてしまったら、上司に酷く怒られたことがあります。
以来、ビジネスの関係で、手紙・メールを書く時には、とても注意を払うようになりました。
ちなみに、こうしたお客様や会社の取引相手の名前が、男性か女性か分からない場合は、
というのが、正解です。
それでは最後に、英語で手紙・メールを送る時に、ネイティブが使う敬称について、まとめておきましょう!
まとめ
英語で手紙・メールを送る時はDearを使う?ネイティブの使い方を紹介
友達に送る場合
:To John Smith または To Mr.John Smith
手紙・メール:Hi,John または Dear John
- 封筒の宛名を書く時は、Dearを使わない点に注意。
- 初めて手紙・メールを書く時は、Dearestより、Dearを使う。相手がDearestを使ってくれたら、こちらも使ってもOK。
ビジネスの場合
Apple Inc.(会社名)
または、
To:Mr.John Smith,Director(名前+役職:ディレクター)
Apple Inc.(会社名)
手紙・メール:Dear Mr.Smith
- ビジネス関係の手紙は、封筒の宛名は 敬称+名前+役職、その下に会社名が一般的。
- 手紙・メールの書き出しは、Dear+敬称+ラストネーム。
- 手紙・メールの書き出しで、Dear Mr. John Smith とフルネームにはしない。
大学教授に送る場合
Department of Mechanical Engineering(学科:機械工学科)
Faculty of Engineering(学部:工学部)
University of Cambridge(大学名:ケンブリッジ大学)
手紙・メール:Dear Professor Smith
- Professorは、男女の区別をしなくても良いとても便利な表現。
- お客様や会社の取引相手の名前が、男性か女性か分からない場合、Dear, Mr./Ms. Smithのように、Mr./Ms.の後にラストネームを入れる。
ちなみにここでご紹介している間違いは、すべて私が経験したものです^^;)
外資系ホテルや大学の国際交流課で働いた経験から、こうした知識を身につけることができました。
が、昔は封筒の宛名にDearは使うわ、お客様に書くメールは敬称なしで書くわと、英語の手紙の書き方について、何も知りませんでした。
あなたが英語の手紙・メールを書く時には、ぜひ参考にして下さいね!
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