これからマレーシアに旅行に行く予定があるけれど、現地でどのようなことに注意をすれば良いか、知らない人も多いのではないでしょうか?
かくいう私も、大学の留学担当者として働くまで、マレーシアで注意しなければいけないことについて、よく知りませんでした。
それでも、大学ではマレーシア語学研修について取り扱っており、こちらは学生に説明をする側なので、現地の情報を把握しなくてはなりません。
そこで、マレーシアについて詳しい上司に、現地で注意することについて、詳しく教えてもらいました。
今回は、大学の留学担当者として働いていた私が、マレーシア旅行の注意点7つについてお伝えしたいと思います。
マレーシア旅行の注意点7つとは?大学の元留学担当者がご紹介!
1.食べ物・飲み水に注意する
現地で1番注意してもらいたいのは、食べ物と水です。
生野菜、生卵、フルーツなどの生物は食べないようにして、水はスーパーなどで売っているミネラルウォーターを買って飲んで下さい。
私が大学で働いていた頃、約20名の学生がマレーシアの語学研修に参加したのですが、そのうちの3名が食中毒になりました。
原因は、バーベキューで食べたシーフードの火がよく通っていなかったからだそうです。
学生も「これは食べて大丈夫かな?」と不安だったそうですが、マレーシア人の友人が勧めてくれたので、断るのが申し訳なくて口にしてしまったそうです。
が、その後は3日間くらい寝込んでしまい、せっかくの楽しい研修が台無しに。
激しい嘔吐と下痢が続いたみたいです。
たとえ周りに勧められても、自分が不安だと感じるなら、食べないようにして下さい。
また、万が一食中毒になった場合にことを考えて、胃薬や正露丸を持って行くことをおすすめします。
2.蚊に注意する
マレーシアは年中暑いので、蚊が多いです。
Tシャツや短パンで過ごしていると、知らない間に蚊に刺されてしまうこともあるようです。
特に自然が多い所に行く場合は、蚊がたくさんいるので、噛まれないように長袖・長ズボンで行く必要があります。
マレーシアで蚊に刺されると、最悪の場合デング熱を発症する恐れもあります。
蚊に刺されることを防ぐために、虫除けスプレーは必ず持参するようにしましょう。
3.(トイレ用に)ポケットティッシュを持参する
マレーシアのトイレは、壁に備え付けのホースが設置されており、洗い流すシステムになっています。
その為、便座が水でビチョビチョになっていることもよくあるのだそう。
またほとんどのトイレではトイレットペーパーが設置されていないので、自分で持参する必要があります。
忘れてしまったら、マレー式に洗い流すしかないのですが、やはり日本人にとっては抵抗がある人も多いようです。
ですので、ポケットティッシュは必ず持参し、使い終わった後は、近くのゴミ箱に捨てるようにしましょう。
4.握手する時、物を渡す時は右手でする
先ほどのトイレですが、現地の人達は必ずお尻を左手で洗うそうです。
ですので、イスラム教徒の人達の間では、左手は“不浄の手”と言われ、握手をする時や物を渡すときに使ってはいけないと言われています。
右利きの人は問題ないですが、左利きの人は思わず左手を使ってしまいそうになりますよね。
とは言っても、相手にはその事情は分かりません。
ですので、マレーシアにいる間は、握手をする時、物を渡す時は右手を使うようにしましょう。
それでは次に、大学職員も知らなかったマレーシアでの注意事項について、お話しましょう。
5.(男性の場合)女性に握手やハグを求めない
マレーシアでは、初対面の男性が女性に握手を求める事はタブーとされています。
大学の男性職員が、このことを知らずに、マレーシア人の女性握手をしようと手を差し出したところ、彼女は服の袖で手を隠して、肌が直接触れないように握手をしたそうです。
その男性は、「嫌われているのか」と最初はショックを受けたと話してくれました。
が、これは嫌われているわけではなく、マレーシアでは公の場での異性間の接触は好ましくないと考えられています。
手を隠してでも、握手をしたのは彼女の優しさの表れだと思います。
もちろん向こうから手を出されたら握手をしてもOKですが、自分からは握手やハグは求めないようにしましょう。
6.露出の多い服を着ない
マレーシアはとても暑いので、ついつい肌の露出の多い服を着たくなります。
けれども、タンクトップに短パン、ビーチサンダルなどあまりにも露出の多い服装は、あまり好まれません。
モスクや寺院などの神聖な場所に、露出の多い服で行くと、入場を断られる場合もあります。
Tシャツにジーンズなどなラフな格好はOKですが、手が露出してしまうので、長袖の羽織りものを持って行くようにしましょう。
また、マレーシアは外は暑いのですが、施設の中ではガンガンにエアコンが効いています。
温度差が激しいと、体調を崩しやすくなるので、寒い時にすぐに着れる羽織りものが1枚あると安心ですよ。
7.日焼けに注意
マレーシアは温度も高い上に、日差しもとても強いです。
実際に現地に行った学生の中には、日焼け止めクリームを塗るのを忘れて、真っ黒になって帰国した学生もいました。
日差しが強すぎて、朝に日焼け止めクリームを塗っても、汗で流れてしまうこともあるそうです。
現地では、帽子をかぶり、日焼け止めクリームはこまめに塗り直すなどをして、日焼けをしないように注意をしましょう。
それでは最後に、マレーシア旅行の注意点7つについて、まとめておきましょう!
まとめ
マレーシア旅行の注意点7つ
- 食べ物・飲み水に注意する
- 蚊に注意する
- (トイレ用に)ポケットティッシュを持参する
- 握手する時、物を渡すときは右手でする
- (男性の場合)女性に握手やハグを求めない
- 露出の多い服を着ない
- 日焼けに注意
ところで、現地で食中毒に遭ってしまった学生ですが、あれだけ辛い思いをしたにも関わらず、帰国後はまたマレーシアに遊びに行きたいと話してくれました。
マレーシアの人はフレンドリーで温厚な人が多く、ビーチも綺麗で最高に楽しかったからだとか。
食べ物も少し辛いけれど、食中毒にさえ気をつければ美味しくて、日本人の口に合う食べ物も多いようです。
現地で楽しく過ごすためにも、これらの注意点を守って、楽しい旅行をして下さいね。
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