Inspirational Nature Pictures by Miyuki Miura
一人旅は、自分の好きな時に、好きな場所に行けるのが魅力ですよね。

けれども、その魅力とは別に、やはり女性の一人旅は危険度が高いと思われる方も多いのではないでしょうか?

ましてや、よく知らない外国に行くのだったら、尚のこと不安ですよね。

もちろんどれだけ注意しても、危険な目に遭うことは100%は避けられませんが、注意をして入れば避けられるリスクも多くあります。

私は大学の国際交流課の職員として働いた経験があり、海外旅行をする時に、危険な目に遭わないようどのようなことに注意すれば良いか、学ぶことができました。

また私自身、6カ国に留学した経験があり、どういうことをすれば危険につながるかも知ることができました。

今回は、海外経験の多い私が、女性の海外一人旅で、これだけは気をつけたい10個の注意点について、お話したいと思います。




スポンサーリンク

女性の海外一人旅は危険?必ず注意しておきたい10個の心がけとは?

それではまず渡航をする前の、準備編からお伝えしましょう!

1.海外安全ホームページをチェックする

あなたは、海外安全ホームページというサイトがあることをご存知でしょうか?

海外安全ホームページとは、外務省がこれから海外に渡航・滞在する方の為に、その国の危険情報や安全情報を提供しているサイトのことです。

ホームページを見て頂くと分かるのですが、危険度のレベルに応じて、黄色、濃い黄色、オレンジ、赤と4種類の色に分けられ、危険度が高いほど色が濃くなっていきます。

私は大学の国際交流課で働いていた頃、テロや大きな事件が起こるとこのサイトをチェックし、その国の安全情報を確認していました。

フランスでテロが起こった時は、危険度が黄色に変わったので、学生に旅行するのを控えるよう連絡をしたこともあります。

とても役にたつサイトですので、渡航前に必ずチェックすることをおすすめします。

外務省の海外安全ホームページはコチラ→外務省 海外安全ホームページ

2.たびレジに登録する

外務省の海外安全ホームページを確認して頂くと、“たびレジ”という文字が目に入ると思います。

たびレジとは、海外に渡航・滞在する方が、旅行日程・滞在先・連絡先などを登録すると、滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール、緊急連絡などが受け取れるシステムです。

災害や緊急事態が起こった時に、緊急一斉メールが送られてくるので、安全情報がいち早く分かるので、とても便利です。

海外留学をする学生には、出発前に必ずたびレジに登録をしてもらっていました。

海外安全ホームページをチェックする時に、たびレジの登録も忘れずにして下さいね。

3.海外旅行保険は保証がしっかりした内容のものを選ぶ

大学で働いていた頃、海外旅行保険に加入せず渡航する学生がいて、驚いたことがあります。

海外で万が一のことが起こった時の悲惨さを知っている私は、海外旅行保険に入らず、海外旅行に行くことは有り得ません。

万が一現地で怪我をしたり、病気になり入院した場合、渡航先の国や治療内容によっては、何百万から何千万円もかかる場合があります。

海外で交通事故に遭い、意識不明にり、入院費やご両親の渡航費などに莫大な金額がかかったという人がいた、というのも聞いたことがあります。

「自分だけは大丈夫。」

と過信してはいけません。

事故や事件に巻き込まれる可能性は、誰にだってあるのですから。

ましてや遠く離れた異国で、言葉もよく分からないところで、何か起これば本当に大変です。

少しの掛け金で安心して渡航できるのですから、海外旅行保険には必ず加入しましょう。

ちなみに、大学では特に推奨している海外旅行保険会社はなかったですが、海外に渡航する方には、必ず“治療・救援費用が無制限”のプランに加入をしてもらっていました。

4.滞在費をケチらない


滞在費を節約する為、ユースホステルやAirbnbを使う女性がいますが、私はおすすめしません。

特にAirbnbは、知らない人の家に泊まるのですから、トラブルはつきものです。

私はAirbnbは使ったことはありませんが、海外で知らない家の人の家に1人で泊まるなんて、想像するだけで危険だと思います。

ネットで、「Airbnb 女性 一人旅 危険」で検索すると、実際に危険な目にあった体験談が載っているので、そちらを参考にされると良いでしょう。

学生の場合や、予算があまりない場合、どうしても滞在費を節約したくなります。

けれど、私は留学や旅行でたくさんの国を訪れましたが、滞在費をケチればケチるほど、ろくなことがなかったです。

イギリスのホームステイの悲惨な?体験談はコチラ→イギリスのホームステイ体験談!失敗談から学ぶ注意点とは?

イギリスにホームステイをしたのは、15年も昔の話ですが、こうした嫌な経験は今でも覚えています。

旅行は「楽しい」という経験をするもの。

せっかくの楽しい海外旅行を台無しにしない為にも、滞在費はケチらず、信頼できるホテルなどに泊まりましょう。

それでは次に、実際に渡航をした後に気をつけたいことについて、お話をしましょう!

スポンサーリンク

5.夜は出歩かない


海外で、夜間に女性が1人歩きするのは、とても危険です。

治安が良くない国では、夜間に女性が出歩くことはありません。

が、比較的安全な国では、外国人の女性が夜間に出歩いていることもあるので、ついつい

「大丈夫だろう」

と思いがちですが、油断は禁物です。

私がロンドンに留学をしていた頃、ルームメイトの女性が深夜にパブを1人で飲み歩いていましたが、私は1度もついていきませんでした。

彼女は毎晩(毎朝?)無事に帰って来てくれたし、大きな事件に巻き込まれたことはありません。

それでも、過去に1度だけ、夜中にナイフを持っている男性と出会ったことがあると話してくれました。

幸い、何もされなかったそうですが、夜間は日中に比べて、強盗や殺人などの凶悪犯罪が起こりやすいのは事実です。

犯罪者の立場になって考えれば、人目の多い昼間より、夜間の方が絶対狙いやすいですよね。

ですので、海外での夜間の1人歩きは、絶対にやめましょう。

6.人通りの少ない所は歩かない


人通りの少ない所は歩かない、夜間に出歩かない、の2つのルールは、海外旅行をする時の鉄則です。

ましてや、夜間に女性が1人で人通りの少ない所を歩くことは、自分から危険な目に遭いにいってるようなものです。

特にヨーロッパでは、可愛らしい雰囲気の小道が多いので、思わず行きたなってしまうのですが、人目につかない場所に行くのは危険です。

出かける時は、必ず人通りの多い道を歩くようにしましょう。

7.高価な服やアクセサリーは着けない


高価な服を着ていると、お金持ちだと思われ、強盗やスリに狙われる確率が高くなります。

特に外国人は、「日本人観光客=お金持ち」というイメージを持っている人がたくさんいます。

そんな中、綺麗な服を着て高価なアクセサリーを着けていれば、スリの恰好の的です。

女性なのでお洒落をしたいという気持ちはわかるのですが、よく知らない外国で、綺麗な格好で歩くのは危険です。

もちろん、高級ホテルやレストランでカジュアルすぎる服装ですと、それはそれで浮いてしまったり、入れてもらえない可能性もあります。

ですので、あらかじめそういう場所に行くことが分かっている場合は、綺麗な洋服を1枚持って行くと良いと思います。

8.露出の多い服を着ない


海外では、胸が見えそうな服装や、ミニスカートやショートパンツなどを着るのはNGです。

国によっては、肌の露出を好まない国もあり、モスクや寺院では、露出の多い服を着ていたら、入ることはできません。

私がヨーロッパにいた頃、膝丈のスカートでもNGなことに驚きました。

私は、海外では夏はほとんどジーンズで過ごしていたのですが、アルバイトの面接に行く為に、1度だけスーツを着たことがあります。

スカートだったので、ストッキングと黒のパンプスを履いていたのですが、面接に行くまでの数十分の間に、2回も車のクラクションを鳴らされ、声をかけられました。

それ以外の日は、そんな風に声をかけられたことはありません。

その時は、なぜそのように声をかけられたのか不思議で、分かりませんでした。

ですが、イタリアにいた時、ロシア人の女の子が同じように男性から声をかけられ、

「スカートを履いてたのがいけなかったんだわ。」

とわざわざジーンズに履き替えに帰ったのです。

それを見て、スカートを履いていると、男性から声をかけられることが多くなるんだと気づきました。

もちろん声をかけてくる人は、軽そうな人。

そんな人を相手にする時間ももったいないので、海外で露出の多い服装を着ることは極力避けましょう。

9.知らない人にはついて行かない


「知らない人にはついて行かない」

というのは、幼稚園でも習った、いわば当たり前のことです。

なのに、海外にいる日本人女性は、知らない男性でも簡単についていく人が結構います。

海外に来て、ハメを外したい気持ちは分かりますが、知らない人についていくのはとても危険です。

なぜなら、海外では困っている外国人女性を狙って、近づいてくる男性がいるからです。

私も、ドイツのフランクフルトで年配の男性(50〜60代)と何度か偶然出会い、その度に道を教えてくれたりと親切にしてくれた人がいました。

「この人なら大丈夫だろう」

と思い話をしていたのですが、こちらにその気がないと分かると態度は豹変。

道の真ん中で怒鳴り散らされました。

私にとっては、父親ほどの年齢だったので、どこかで安心していた所があったと思います。

ついていくことはなかったですが、少しでも気を許した自分の甘さを反省しました。

もちろん本当に親切な人もいますが、親切を装っている人がいるのも確かなので、知らない人にはついて行かないようにしましょう。

10.タクシーは極力乗らない


こちらもフランクフルトの話ですが、中央駅に着いて早々、タクシーの運転手に怒鳴り散らされた経験があります。

その理由は、「行き先が近い場所だったから、お金にならない」という理不尽なものでした。

運転手に怒鳴られた時、最初は

「そんなことが理由なら、行き先を告げた時点で降ろせばいいでしょ!」

と言い返していましたが、途中で怖くなり、静かにしていました。

怖くなった理由は、窓から見える景色が全て知らない場所(初めて行ったので当たり前なのですが)だったので、

「どこか別の所に連れて行かれるかもしれない」

と感じたからです。

幸い、目的地に着きましたが、遠回りされ、高額な料金を請求されました。

けれど、それくらいで終わって良かったと思います。

車内ではタクシーの運転手と2人きりになるので、万が一のことがあっても助けを呼べません。

深夜はもちろんのこと、昼間でもタクシーよりも公共の交通機関を使った方が良いと思います。

それでは最後に、女性の海外一人旅の時に気をつけたいこと10個について、まとめておきましょう!

まとめ

女性の海外一人旅の時に気をつけたいこと10個

  1. 外務省の海外安全ホームページをチェックする(準備)
  2. たびレジに登録する(準備)
  3. 海外旅行保険は保証がしっかりした内容のものを選ぶ(準備)
  4. 滞在費はケチらない(準備)
  5. 夜は出歩かない(渡航後)
  6. 人通りの少ない所は歩かない(渡航後)
  7. 高価な服やアクセサリーは着けない(渡航後)
  8. 露出の多い服を着ない(渡航後)
  9. 知らない人にはついて行かない(渡航後)
  10. タクシーは極力乗らない(渡航後)

海外旅行をする時、どうしても「自分だけは危険な目に遭わないから大丈夫。」という風に思ってしまう所があると思います。

あまり不安になりすぎて、先に進めないのも問題ですが、根拠のない自信に頼りすぎるもの考えもの。

最低限注意するべきことは注意して、楽しく快適な旅行にしましょう!

関連記事はコチラ
フランクフルトの治安の悪い場所5つ!知らないと危険な地域とは?
イギリスのホームステイ体験談!失敗談から学ぶ注意点とは?
イタリアのスリの対策について!目の前で見たスリの手口とは?

関連記事(一部広告を含む)