これからドイツに行く予定があるけれど、現地でどのようなことに注意をすれば良いか、知らない人も多いのではないでしょうか?
私は、ワーホリと留学を合わせてドイツに1年ほど滞在をしていたのですが、知らないことが多すぎて、失敗ばかり。
ドイツでの注意点を知らないばかりに、最終電車を逃してしまい、一晩公衆電話ボックスで過ごしたこともあるほどです。
そのおかげ?で、身を持って、ドイツで注意をしなければならないことを学びました。
今回は、ドイツで1年滞在をした私が、ドイツ旅行をする時の注意点12個について、お伝えしたいと思います。
- 電車が遅れる・ストライキで止まる
- 乗っている電車が目的地と別の方向へ行く
- 鉄道の駅に改札がない
- 電車のドアは手動で開ける
- 日曜・祝日はお店が休み
- ドイツの道路は、「車道」「歩道」「自転車道」の3つ
- スリ
- トイレは有料
- 水は硬水
- ミネラルウォーターは炭酸水が一般的
- 空のペットボトル、缶、瓶のディポジットを返してもらう
- 蜂
こうして全部見てみると、危険そうなものから、ちょっとした事まで色々な注意点があります。
早速1つ1つ詳しく見ていきたいと思います。
1.電車が遅れる・ストライキで止まる
ドイツでは、電車が遅れたり、ストライキで止まることはよくあります。
もちろんアナウンスで教えてくれるのですが、ドイツ語で話しているので何を言っているのか分かりません。
もし、途中で電車が止まってしまったら、近くにいるドイツ人に何が起こっているのか英語で聞いて見ましょう。
ほとんどのドイツ人は英語が話せますので、英語で聞いて大丈夫です。
ドイツ人は親切な人が多いので、
「この電車は止まってしまうから、別の電車に乗り換えないとダメ」
など、教えてくれるはずです。
電車が遅れたり、止まったりすることを考慮して、長距離の移動は午前中にするなど、できるだけ配慮をすることをお勧めします。
私自身早めに出発をしていたおかげで、深夜になる前にホテルに到着し、胸を撫で下ろした経験があります。
2.乗っている電車が目的地と別の方向へ行く
私がドイツの電車に乗っていて1番困ったことは、乗っていた電車の2つの車両が途中で切り離され、私の乗っていた車両が目的地と別の方向に走り出してしまったことです。
ビーレフェルトという町からフランクフルトに向かう途中で気づいたのですが、夜だったので乗り換える電車もなく、公衆電話ボックスで始発の電車を待った思い出があります。
しかも、乗り換えた電車の料金も払わないといけなくて、泣きっ面に蜂状態でした。
が、田舎町や小さな都市に行く時は、車両が切り離される可能性があるので、乗る前に必ず目的地を確認しましょう。
確認方法は、車両の外側に電光掲示に「その車両がどこまで行くか」が表示されています。
乗る前に電光掲示に、目的地の名前が書かれているか、確認をしてから乗るようにしましょう。
3.鉄道の駅に改札がない
ドイツの鉄道の駅には、改札がありません。
ですので、切符を持っていなくても普通に電車に乗れてしまいます。
ところが、時々抜きうちで検査員が電車に乗り込んで来て、チケットを持っているかどうかを確認しに来ます。
そして、切符やチケットを持っていないと、罰金が課されてしまいます。
私の友人も、電車に乗った後に切符を失くしことに気づいたらしいのですが、たまたま運悪く検査員のチェックが入り、罰金を払わされたと言っていました。
駅を乗り過ごした、切符を失くしたなど、どんな言い訳も検査員には通用しません。
切符を買うのはもちろんのこと、乗り過ごしたり、紛失をしないよう注意をしましょう。
4.電車のドアは手動で開ける
ドイツの電車のドアは、日本の電車のように自動で開きません。
ドイツで初めて電車の乗った時に、ドアが開かず焦ったことがあったのですが、隣の人がドアの近くにあるボタンを押して、開けてくれたことがあります。
そこで初めて、ドイツの電車のドアは手動で開くことを知りました。
ほとんどの電車は、ボタンタイプのものですが、旧式の列車では手動レバーで開ける場合もあります。
ちょっと話は逸れますが、フランクフルト空港からホテルの送迎バスを利用した時、バスが停まっていたので、行儀よく待っていたら、運転手が私を無視して走り去ってしまったことがあります。
日本のバスでは、乗客を見かけるとドアを開けてくれますが、ドイツでは、こちらから扉を叩いて乗ることの意思表示をしないとダメなんだそうです。
そうとも知らない私は、連続して2回も目の前でバスを乗り過ごしてしまう事態に。
送迎バスを利用されるみなさんは、ご注意下さいね。
ここまで、すべてドイツの電車の注意点になってしまいました。が、これ以外にもドイツ旅行では注意することがあります。
次に、電車以外での、ドイツ旅行で注意する点について、お伝えしましょう。
5.日曜・祝日はお店が休み
ドイツでは、法律で日曜日・祝日の営業が禁じられている為、飲食店を除くほとんどの施設が営業をしていません。
たまにこの事を知らずに、年末年始にドイツに旅行に来る日本人に出会ったことがあります。
せっかくドイツに来たのに、お店が閉まっていて観光ができず、かわいそうでした。
また日本のように24時間営業しているお店も少なく、ほとんどのお店が18時か20時頃には閉まってしまいます。
日本は年中無休のお店が多いので、この感覚のままドイツに行ってしまうと、お店の営業時間に間に合わなくなってしまうこともあります。
「ドイツは日・祝はお店が休みで、夜は早く閉まってしまう。」
ということを頭の片隅に入れて、行動をする事をおすすめします。
6.ドイツの道路は、「車道」「歩道」「自転車道」の3つ
日本の道路は、「車道」「歩道」の2つですが、ドイツでは、「車道」「歩道」の間に、自転車用の通路が設けられています。
私自身、このことを知らずに、ドイツ旅行時に、歩道で自転車をこいでいました。
が、ドイツで撮った旅行のビデオを、ドイツ人ホストファミリーに見せたところ、
「自転車は自転車道で走らないといけない。見つかったら、警察に注意されるよ。」
と、言われました。
自転車道があるなんて、全く知らず、スイスイ自転車をこいでいましたが、バレたら警察に注意されていたなんて^^;)
無知って怖いです。
あなたも、もしドイツで自転車に乗ることがあれば、ご注意下さいね。
7.スリ
ドイツはヨーロッパでは、比較的治安が良いですが、それでもスリや盗難などの犯罪はあります。
私が留学をしていたフランクフルトでも、地域によっては治安がとても悪く、麻薬中毒者や物乞いがウロウロしていました。
詳しくはコチラ→フランクフルトの治安の悪い場所5つ!知らないと危険な地域とは?
日本人は、お金持ちな人が多いですし、安全な国に育って為、警戒心もあまりないので、ターゲットにされがちです。
大金は持ち歩かない、ポケットに財布を入れない、荷物は必ず目の届く所に置く、など最低限のことは必ず守りましょう。
8.トイレは有料
ドイツのトイレは有料です。
トイレの値段は統一をされておらず、だいたい40セントから1ユーロくらいです。
ドイツのトイレは、近くにいる係員に支払うタイプと、コインを入れてゲート等を通るタイプのものと2通りあります。
係員に支払うタイプは、極端な話、支払わなくても何も言われませんが、利用した人のほぼ全員が支払っています。
係員は無愛想に座っている人が多いのですが、
「Danke(ありがとう)」
と言って支払うと、笑顔になってくれることもしばしば。
トイレを綺麗に掃除してくれているのですから、感謝の気持ちも込めて、必ず支払うようにしましょう。
レストランやホテルでは、無料でトイレを使わせてくれるので、立ち寄ることがあれば、できるだけ利用することをおすすめします。
9.水は硬水
ドイツの水は、硬水です。
ありがたいことに、私は何のトラブルもなかったのですが、友人は、ドイツの水が合わずに体に痒みが出てしまったようです。
しばらくは大変だったようですが、メイクを控え、現地で買ったボディークリームなどで保湿をしっかりすると、かゆみは治まってきていました。
肌が強い人は大丈夫ですが、弱い方はしっかり保湿をしないと、かゆみが出たりします。
ドイツで保湿クリームはもちろん買えますが、ドイツ語で保湿クリームの成分を読むのはなかなか大変です。
肌が弱いと自覚されている方は、日本から保湿クリームを持っていくなどの対策をしましょう。
10.ミネラルウォーターは炭酸水が一般的
同じ水つながりでの注意点として、ドイツで飲むお水は、お水と炭酸水の2種類があります。
レストランで、お水を注文するとどちらが良いか聞かれますので、
炭酸なしのお水なら、 Stilles Wasser(スティレス ヴァッサー)炭酸入りなら、Wasser mit Kohlensäure(ヴァッサーミット・コーレンゾイレ)
と答えるようにしましょう。
私はドイツで生活をし始めた頃、普通のお水と炭酸水があることを知らず、その上ウェイトレスが何を言っているかもわからず、苦労しました。
ペットボトルのお水を買う時も、「普通のお水を買うつもりが、炭酸水だった」なんて事もあるので、ご注意下さい。
私はドイツで炭酸水にはまってしまい、帰国後もずっと炭酸水を飲んでいます。
特に水の好みがない方は、ぜひ炭酸水を試してみて下さい。
11.空のペットボトル、缶、瓶のディポジットを返してもらう
ドイツで、「PFANDマーク」のついた飲み物を購入し、飲み終わった後の容器をスーパーなどに持っていくと、返金してもらえます。
返金金額は、ペットボトル1本あたり25セント、ビール瓶で8セントほどです。
返金方法はとても簡単で、店内にある回収の機械に入れ、出てきたレシートをレジのスタッフに渡すだけ。
そうすると、スタッフが返金額を返してくれます。
私はドイツで暮らし始めた当初、このことを知らずに、何ユーロ損したことか(涙)
とても簡単なので、面倒くさがらずにやってみて下さいね。
12.蜂
夏にドイツの旅行をする方に注意をしてほしいのが、蜂です。
私は生まれて初めて、ドイツで蜂に刺されました^^;)
しかも、顔をです!
デュッセルドルフという町で、普通に歩いていただけなのですが、いきなり顔に激痛が走ったと思ったら、ぷ〜んと蜂が飛んで行ったんです。
まさかこんな大都市で蜂に刺されるとは思っていなかったですし、今まで蜂に刺されたこともなかったので、大パニックに。
慌てて、知り合いのドイツ人に電話をしたところ、
「薬局(ドイツ語でApotheke:アポテーケと読みます)に行って薬をもらうと良い」
と言われたので、すぐさま薬局に行きました。
受付の人に、蜂に刺されたことを伝えたところ、薬をくれたので、塗って様子をみてみることにしました。
最初は結構腫れていたのですが、薬を塗り続けたところ、1週間ほどで徐々に腫れは治まり、10日ほどですっかり良くなりました。
ドイツ在住の友人の話では、ジュース缶の中に蜂が入っていることを知らずに飲んでしまったドイツ人が、喉を刺されて亡くなってしまったこともあるそうです。
蜂に刺されることは、滅多にないと思いますが、念のためにご注意下さいね。
それでは最後に、ドイツ旅行で注意するべき10の事について、まとめておきましょう!
ドイツ旅行の12個の注意点まとめ
- 電車が遅れる・ストライキで止まることがよくあるので周りの人に状況確認をする
- 電車が乗っている途中に切り離しで別方向に行くことがあるので、電光掲示を必ず確認する
- 鉄道の駅に改札がないが、必ず切符は購入する
- 電車のドアが自動では開かないので、ボタンやレバーで開ける(バスは扉をたたく)
- 日曜・祝日は飲食店を除くほとんどのお店が休みになる。また平日でも20時頃までには閉まってしまう
- 歩道とは別に自転車用通路があるので、自転車に乗る時は必ず自転車用の道を利用する
- スリにはとにかく要注意
- 公衆トイレは有料で40セントから1ユーロかかることを知っておく
- 水が硬水で肌に合わない場合もあるので、肌が弱ければ保湿クリームを用意する
- ミネラルウォーターは炭酸水が一般的なので、お店では炭酸水が良いか、炭酸なしの水が良いかを伝える
- ペットボトルや缶、瓶などはスーパーで機械での回収をしていてお金が返ってくる
- 街中でも蜂に刺されることがあるので注意を払っておく
ドイツ旅行の注意点は、私も事前に知っておけば、あんなに苦労することもなかったのにと思うこともしばしばです。
電車が途中で切り離され、別の方向に走ってしまったり、蜂に刺されたり^^;)
今となっては笑い話ですが、当時は本当に苦労しました。
これからドイツ旅行に行く方は、十分気をつけて、楽しい時間を過ごして下さいね。
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