ドイツのクリスマスのお菓子といえば、何が思いつきますか?
もしかすると、めちゃくちゃ甘い物を想像されるかもしれませんが、ドイツのお菓子は意外に甘さが控えめで美味しいんです。
私はクリスマスの時期にドイツで過ごしたことがあるので、何度かドイツのクリスマスのお菓子を食べたことはあります。
ドイツ人の友人と一緒に焼き菓子を作ったことは、今でも楽しかった思い出の1つです。
ですので、有名なドイツのクリスマスのお菓子は知っているのですが、深い知識まではなく・・・。
そこで、ドイツでパン職人と菓子職人として働いていた友人に、教えてもらうことにしました。
今回は、ドイツで菓子職人として働いていた友人に教えてもらった、ドイツのクリスマスのお菓子7選についてお伝えしたいと思います。
ドイツのクリスマスのお菓子7選!現地の菓子職人のおすすめを紹介
1.レープクーヘンハウス/Lebkuchenhaus
見るからにドイツっぽい可愛らしいこのお菓子の家は、レープクーヘンでできています。
レープクーヘンとは、ドイツのクリスマスマーケットに必ず売っているクッキーのことです。
ドイツの地方によって味は違うようですが、私が食べていたのは、蜂蜜とシナモン味でした。
私はドイツ人の友人の家で、このレープクーヘンを一緒に作って食べたことがあるのですが、焼きたてのレープクーヘンは格別な美味しさでした。
ドイツのケーキ屋さんでは、クリスマスの時期になると、至るところでこのレープクーヘンハウスが飾ってあります。
こんな可愛いお菓子の家がお店に飾ってあったら、思わず入りたくなってしまいますよね。
2.シュトレン/Stollen
ドイツのクリスマスのお菓子と聞いて、真っ先に思いつくのがシュトレンではないでしょうか?
今やシュトレンは、日本でも大人気のお菓子ですよね。
シュトレンは、小麦粉生地を発酵させたパン菓子のことで、生地には、洋酒に漬けたドライフルーツやナッツが練り込まれています。
ドイツでは、クリスマス前の4週間(アドベント)の期間、少しずつ切って食べ、その間の味の変化を楽しみながらクリスマスを待ちわびます。
私もドイツにいる時、しっとりとした甘い味わいのシュトレンに病みつきになっていました。
日本でも百貨店や輸入食材店で簡単に手に入るので、興味のある方はぜひ食べてみて下さい。
3.グリューワインクーヘン/Glühweinkuchen
グリューワインとは、香辛料を温めて作ったホットワインのことです。
ドイツのクリスマスマーケットでは必ず売られている、とても有名な飲み物なので知っている方も多いかもしれません。
甘くて美味しいので、グビグビ飲んでしまうのですが、意外にアルコール度が高いので注意が必要です。
私もドイツにいる時、グリューワインを飲みすぎて何度か酔っ払ってしまいました^^;
グリューワインクーヘンとは、その名の通り、生地にホットワインを混ぜて作ったケーキのことです。
私はこのケーキのことを知らなかったのですが、友達が、ドイツのクリスマスの時期に食べるお菓子の1つだと教えてくれました。
グリューワインだけでもすごく美味しいのに、グリューワイン味のケーキってどれだけ美味しいんだろう、と見ているだけでワクワクします。
ドイツ語ですが、グリューワインクーヘンの作り方についての動画があったので、載せておきますね。
それでは次に、クリスマスの時期に、ドイツ人が必ず作る、定番のお菓子をご紹介しましょう!
4.プレッツヒェン/Plätzchen
プレッツヒェンもドイツの友人宅で一緒に作った焼き菓子です。
ドイツ人は、12月に入ると色んな種類のプレッツヒェンを焼いて、楽しみながらクリスマスを待ちわびています。
こちらも、ココナッツ味のクッキーや、くるみ味のものなど、たくさん種類があります。
私が作ったのは、普通のクッキーをシナモンで味付けをしただけのオーソドックスなもの。
それでも、星型やクリスマスツリーの型を取り、アラザンやアイシングでデコレートすると、立派なクリスマスのクッキーになります。
クリスマスツリーの飾りにもなりそうなプレッツヒェンはとても華やか。
プレッツヒェンは、ドイツのクリスマスには欠かせないお菓子です。
5.ダンプフヌーデル/Dampfnudel
ダンプフヌーデルは、南ドイツ名物の、蒸しパンのようなお菓子です。
ダンプフヌーデルは、中身が入っていないプレーンタイプのものと、煮リンゴが入ったものの2種類があります。
これに温かいバニラソースやブルーベリーソースをかけて食べるのですが、これがとても美味しいんです。
私はニュルンベルクのクリスマスマーケットに行った時に、このダンプフヌーデルを食べたのですが、あまりの美味しさに驚きました。(ドイツは料理はまずいんですが、お菓子は美味しいんです^^;)
ふわふわでもっちりした蒸しパンに甘いソースが染み込んで、なんともいえない美味しさでした。
ダンプフヌーデルは、ドイツ人にも大人気のクリスマスのお菓子です。
6.シナモンワッフル/Zimtwaffeln
シナモンワッフルも、お菓子職人として働いていた友人に、ドイツのクリスマスの定番のお菓子だと教えてもらいました。
ドイツでは専用のワッフルメーカーで作るようです。
そういえば、クリスマスマーケットでワッフルのお菓子が飾ってあったことを思い出しました。
味は、ワッフルというよりシナモンクッキーのような感じだそうです。
私も今度ドイツのクリスマスマーケットに行く機会があれば、ぜひ食べてみたいです。
7.ベトメンヒェン/Bethmännchen
ベトメンヒェンは、マジパン、アマレット、オレンジピールに3つのアーモンドがついた焼き菓子で、フランクフルトの名物だそうです。
フランクフルトは私が語学留学をしていた所なのに、友達に教えてもらうまで知りませんでした^^;
アーモンドが3つなのは悲しい由来があるそうです。
なんでも、このお菓子を最初に作ったベトマン家の夫人には3人息子がいたそうで、このアーモンドはその3人の息子を象徴しているそうです。
ところが、その息子のうちの1人が、不幸にも亡くなってしまったそうです。
けれども、ベトマン夫人はその3人の息子を思って、アーモンドは必ず3つつけていたそうです。
なので、アーモンドが3つくっついていないと、ベトメンヒェンとは言えないのだとか。
あなたがもし、ベトメンヒェンを食べる機会があれば、アーモンドが3つくっついているかチェックしてみて下さいね。
それでは最後に、ドイツのクリスマスのお菓子7選について、まとめておきましょう!
まとめ
ドイツのクリスマスのお菓子7選
- レープクーヘンハウス・・・レープクーヘンで作ったお菓子の家。
- シュトレン・・・生地に、洋酒に漬けたドライフルーツやナッツが練り込まれた小麦粉生地を発酵させたパン菓子。
- グリューワインクーヘン・・・生地にホットワインを混ぜて作ったケーキ。
- プレッツヒェン・・・星型やクリスマスツリーの型を取ったクッキー。シナモン、ココナッツ、くるみ味など様々な種類がある。
- ダンプフヌーデルン・・・南ドイツ名物の、蒸しパンのようなお菓子。
- シナモンワッフル・・・ワッフルというよりシナモンクッキーのような焼き菓子。
- ベトメンヒェン・・・フランクフルトの名物で、マジパン、アマレット、オレンジピールに3つのアーモンドがついた焼き菓子。
ドイツ人はクリスマスの4週間前になると、クリスマスのお菓子を作り出し、クリスマスを待ちわびます。
ドイツに留学をしていた頃、クリスマスの時期になると毎日美味しいお菓子を食べられるので、この時期が1番楽しかったです。(笑)
日本でも手に入るドイツ菓子はたくさんあるので、興味がある方はぜひ食べて見て下さいね。
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