私達にとって普段当たり前と思っていることが、外国人にとっては不思議だと思うことは、意外に多くあります。
私は今までに、色々な国に留学をしたり、大学の国際交流課の窓口で働いたりと、たくさんの外国人と接してきました。
そうして接していく中、日本の文化について好きなところはもちろん、嫌いなところ、不思議だと思うことなどを聞く機会に恵まれました。
私が当たり前だと思っていたことは、外国人にとっては不思議で仕方がないようで、話を聞いていてとても面白かったです。
今回は、数百人以上の外国人と出会った私が、外国人から直接聞いた日本のココが不思議だと思うところ10個をランキング形式でお伝えしたいと思います。
外国人から見た日本の不思議10選!日本人には当たり前の意外な事は?
それでは早速10位からお伝えしましょう!
10位.印鑑
外国人留学生が、日本に来てすぐにする必要のあることの1つが、銀行口座を開くことです。
私は以前、大学の国際交流課で働いていたので、そのお手伝いをしていたのですが、外国人にとって、印鑑が何の為に必要なのか分からないようです。
そこで、ネットで印鑑の意味を調べてみるも、よく分からず。
銀行側に問い合わせてみると、外国人ならサインでも良いですよ、と受け入れてくれるところもありました。
中には、印鑑がいらないと言われているのに、印鑑を買うツワモノもいました。
理由を聞いてみると、「日本が大好きで、長く住みたいから必要だと思った」との嬉しい回答が。
私はこの仕事をするまでは、不思議に感じたことがなかったのですが、留学生に印鑑の意義を聞かれて、初めて不思議に感じました。
9位.アイドルグループ
日本に観光に来ていたドイツ人が、驚いたことが、制服を着て踊っているアイドルのグループを見た時だそうです。
「どうして女の子が制服着て踊ってるの?みんな一緒に見えて、誰が誰だか全然分からない」
と質問をされました。
ドイツでは、学生が制服を着るシステムがないのだそうです。さらに、学校ではなく、テレビの中で制服を着て踊っている姿に驚いたのだとか。
しかもあの子達は未成年と伝えたら、さらに驚かれて、
「奇妙だ」
と連発されてしまいました。
いや日本ではすごく人気なんだけど、と説明してみましたが、彼には人気の理由が理解不能だったようです。
どうやら、ヨーロッパでは若い女の子を「かわいいアイドル」として見ることはなく、大人っぽい歌手が求められるようですね。
確かに、ヨーロッパの歌手で大勢のグループで制服を着て踊っている女の子を見たことがありません。
私が見る限り、歌唱力や大人びた雰囲気を重視している感じです。
ですので、外国人から見たら、未成年の可愛らしい日本のアイドルの存在はとても不思議だそうです。
8位.自動販売機の多さ
これはフランス人とイタリア人の友達を観光案内に連れて行った時のことですが、自動販売機が多数置いてあるのを見て、
「なぜこんなにたくさん置いてて、誰もこれを壊してお金を取ろうとしないの?」
と聞かれました。
イタリアとフランスに同じように自動販売機が置いていたら、間違いなく壊されてお金が取られるだろうと。
私からすれば、自動販売機を壊してまでお金を取ろうという発想の方がすごいと思うのですが、外国人から見たら、お金の入っている自動販売機を誰も狙わないのは不思議なようです。
外国でも、自動販売機はありますが、防犯上の理由からか、日本ほど数は多くないみたいですね。
これだけ自動販売機が多くても壊されることがほとんどないのは、日本の治安が良いからかもしれません。
7位.就職活動
私が大学で働いていたからかもしれませんが、外国人から就職活動のことで質問されることが多かったです。
まず、ヨーロッパ、北米方面の外国人からは、
「なぜみんな同じ時期に就職活動をするのか?」
とよく聞かれました。
外国人では、大学3年の終わり〜4年にかけて就職活動をするという発想はなく、本人がしたい時にするようです。
ですので、日本の大学に来ている留学生も、留学が終われば卒業だけど、しばらく日本中を旅行する、話していました。
なんか就職が決まらない〜と焦っていた昔の私と比べると、気楽で良いなぁと羨ましくなってしまいました。
それと中国人からは、就職活動となると、日本人の友達は一斉に髪の毛を染めだしたのが不思議だと言っていました。
それで、終わると元の髪色に戻すんですよね。
昔は私も当たり前のようにやっていたことですが、外国人留学生からするとどうしてそんなことをするのか、不思議みたいですよ。
6位.履歴書に写真を貼る
これも私が初めて外資系企業に応募をする時に知ったことなのですが、欧米の企業では、基本的に履歴書に写真を貼る必要はありません。
それどころか、生年月日、年齢、性別等も書く必要がありません。
昔、企業で人事の担当をしていたという外国人の知り合いに、履歴書に写真を貼らなくて良い理由を聞いたところ、
「なぜ履歴書に写真を貼る必要があるの?」
と逆に質問をされました。
一緒に働く人に必要なのは、その人の仕事の経歴であって、写真や個人情報は必要ないでしょう、と。
そう言われるとそうなんだけど、それまで綺麗な写真を撮ってもらう為に、数万円もする証明写真を撮ってもらっていた私にとっては衝撃的でした。
一方、韓国、中国、タイなどアジア圏の学生は、履歴書に写真を貼ることが当たり前のようで、写真を貼ることに抵抗はないようでした。
めちゃくちゃ綺麗に撮ってもらっていて、どこで撮ってもらったの?と思わず聞いてしまいましたが。
ですので、全ての外国人が履歴書に写真を貼ることを不思議に思っているわけではないのですが、欧米諸国の外国人から見ると、履歴書に写真を貼るというのは、不思議なようです。
5位.日傘をさす
まず日傘を最初に見た外国人の反応は、「なんで晴れているのに傘をさしているの?」というものでした。
いや、あれは日傘といって、日に焼けたくない人が陽の光を浴びることを避ける為にさしていると説明すると、「小麦色の肌の方が綺麗なのに」と言っていました。
なんでも、ヨーロッパの方では、真っ白い肌は病気のようで不健康なので、小麦色の肌が人気なのだとか。
そういえば、ドイツに留学をしていた時に知り合ったドイツ人も、小麦色の肌にしたくて、日焼けサロンに行っていたことを思い出しました。
そんなに頑張って日焼けをしても、すぐ白くなっていたんですけどね。
また、美容に詳しい韓国人や中国人の学生も、韓国人も日本人のように肌が白くなりたいとは思っているけれど、日傘はささないと話していました。
そうは言っても、日本在住に慣れて来た留学生の中には、あまりの暑さに傘を日傘として使っている子もいましたけどね。
4位.マスクをする
私がオランダでホームステイをしていた頃、大風邪を引いてしまい、日本から持ってきていたマスクをして寝込んでいました。
その後、リビングに移動すると、ホストファミリーにギョッとした顔で見られたんです。
「どうしたの?」
と聞かれたので、風邪を引いたので寝込んでいたと告げると、安心したように大した病気じゃなくて良かったと言われました。
いや、私にとっては、夜中に咳も止まらず苦しかったので、大した病気なんだけど、と心の中で思いながら、ギョッとされた理由を聞くと、マスクをしていたから疫病にでもかかったのかと思ったとのこと。
ヨーロッパでは、風邪を引いてもマスクは着けず、マスクを着けるていると、何か疫病にでもかかっているのかと思われるみたいです。
そういえば、イタリア、フランス、ドイツでも誰もマスクをしていませんでした。
日本に来ているヨーロッパの留学生も、最初は日本人がマスクをしているのを見て、最初は
「なんでマスクをしているんだ?」
と不思議だったみたいですが、日本に住むのに慣れて来ると、風邪を引いた時にマスクをつけてはしゃいでいました。
「マスクをするとメガネが曇るのは、日本人はどうやって対処しているの?」
という質問には、
「日本人もマスクをすると、メガネは曇るよ」
と回答しておきました(笑)。
それでは次に、3位〜1位までをご紹介しましょう。日本では普通に見かける、あの光景も外国人には不思議みたいですよ!
3位.電車の中で寝る
「日本人はどうして電車の中で寝るのか?」
ということも、南米、ヨーロッパ、アメリカと色々な国の外国人から聞かれました。
ベネズエラ人の友達は、電車で寝ている日本人の姿を見て、「信じられない」と言っていました。
ベネズエラの電車では寝ていたら間違いなく、荷物を盗まれるだろうと。
ちなみにこの話は10年以上前の話で、今彼はベネズエラの治安が悪くなりすぎて、コロンビアに移住しているみたいです。
また知り合いのフランス人は、「日本は電車の中で寝られるほど、治安が良い」と周りのフランス人に説明していました。
この方はかなり日本通なので、日本人が電車の中で寝られるのは、治安が良いからだと知っていたのでしょう。
ちなみに、可愛い女の子が寝入ってしまって、隣の男性の肩に寄りかかっていたところ、その男性が突き返しているのを見て、
「あんな可愛い子が寄りかかっているのに、なんで突き返すんだ!!」
と怒っていました。
さすが恋愛大国フランスですね。
2位.電車が時間通りに来る
これは外国人から見た日本の良いところ10選という記事の中でもお伝えしたのですが、電車が予定の時刻通りに来ることは、外国人から見ると、考えられないようです。
しかもほとんどの場合、1分の遅れもなく到着をするので、
「どうしたらこんなに正確に時刻通りに電車が来るんだ?」
と不思議で仕方がないようでした。
確かに、人身事故や信号機の故障など、特別な事情がない限り、日本の電車が遅れることはほとんどありませんよね。
私も、海外に留学をするまではそのことが当たり前で、意識をしたことがなかったのですが、外国で生活をしてみて初めて、
「日本の電車ってすごいんだな」
と改めて感心しました。
外国では、5〜10分くらいの遅れは当たり前ですし、ストライキなどで電車自体が動かなくなることもあります。
そんな国から来た外国人にとって、毎回時間通りに到着する日本の電車は、不思議みたいですよ。
1位.ウォシュレット
堂々の1位はウォシュレットです。
日本のウォシュレットは便座は温かいし、温水でお尻を洗浄してくれるしと至れり尽くせり。
私の外国人の友達は、ウォシュレット機能は、最初は使い方が分からなくて困ったそうですが、日本人の友達に使い方を教えてもらって試したところ、その快適さにハマっていました。
特にデパートのトイレの綺麗さには驚いたようで、
「パウダールームまでついていて、ここはホテルか!?」
と感動しきりでした。
そして、
「どうして、これだけ綺麗なトイレを無料で使わせてくれるの?どうやってあんなに清潔に保てるんだ?」
と質問しまくり。
確かに私も色々な国のトイレを使ったことがありますが、日本のトイレは他の国と比べて1番綺麗で、機能性も高いと思います。
私が知る限り、海外でウォシュレットに出会ったことはないですね。
ですので、外国人にとっては、これだけ機能性の高いウォシュレットが至る所で無料で使わせてもらえるのは、不思議みたいですよ。
それでは最後に、外国人から見た日本の不思議10選について、まとめておきましょう!
まとめ
外国人から見た日本の不思議10選
- 1位.ウォシュレット
- 2位.電車が時間通りに来る
- 3位.電車の中で寝る
- 4位.マスクをする
- 5位.日傘をさす
- 6位.履歴書に写真を貼る
- 7位.就職活動
- 8位.自動販売機の多さ
- 9位.アイドルグループ
- 10位.印鑑
「そうだよなぁ、これは不思議」「こんなことを外国人って不思議だと思うんだ〜」
など色々な意見があるのではないでしょうか?
外国人と話したり、外国で生活をすると、そうした文化の違いについて考えさせられることが結構あります。
私自身、
「そう言われてみると、日本ではどうして履歴書に写真を貼る必要があるんだろう?」
と思い、ネットで検索したこともありました。
そうすることで、物事に対する視野を広げることができるので、すごく楽しいなと思います。
私なんて、海外での就職活動や外資系企業へ応募した経験から、履歴書に写真や個人情報を載せなくて良い快適さに気づいてしまい、逆にそうすることに違和感を感じるようになってしまいました(単純ですね)。
あなたも外国人のお友達がいれば、ぜひ日本の不思議だと思うところについて、聞いてみてください。
意外な意見が聞けて、楽しいですよ!
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