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「英語力が全く喋れないけど、留学して大丈夫かな?」
「英語力がゼロだけど、留学することになった。どうしよう」
など英語力がないまま、留学をすることに不安を感じている方も多いのではないでしょうか?
私は以前大学の国際交流課で働いており、学生の留学相談の窓口を担当していました。
大学生の中でも、特に1,2年生から、「英語が喋れないけど、留学して大丈夫か?」という質問をよく受けました。
実際はどうなんでしょうか?
今回は大学で留学相談窓口を担当していた私が、英語が喋れないまま留学した学生の体験談をもとに、これから留学する人へのアドバイスをお話ししたいと思います。
英語が喋れないけど留学する?体験談から学ぶ後悔しない為のアドバイス!
それでは実際に、私が大学で働いていた時に出会った、A子ちゃんとB君の体験談をもとに、お伝えしましょう!
TOEIC400点の2人の学生の体験談
A子ちゃんとB君は、大学が主催する2週間のマレーシア英語研修プログラムに参加してくれました。
2人ともTOEICの点数は400点強。
A子ちゃんは英語は大の苦手で、そのコンプレックスを克服したくて、このプログラムに参加したそうです。
B君も英語が苦手だから、なんとか喋れるようになりたいとの思いで、プログラムに参加することを決めたそうです。
TOEICの点数も、プログラムの参加動機もよく似ていたので、印象が深かったこの2人ですが、その後の留学で大きな差が出ることになります。
A子ちゃんはプログラムに参加の申し込みをしてから、留学のアドバイスを求めて、何度も国際交流課の窓口に来てくれました。
出発するまでに何かできることはないか?と質問があったので、私はNHKのラジオ講座を毎日繰り返し聞くこと、1冊の本を繰り返し勉強することをおすすめしました。
彼女は大学受験の為に、単語はたくさん覚えたと話していたので、単語の勉強は外してもらうことにしました。
本当は洋書を読むこともおすすめなのですが、出発まで時間がないので、リスニングを強化することをおすすめしました。
英会話ができるようになるには、まず英語を聞き取れなければ、会話ができません。
出発まで2ヶ月しかないと焦る彼女に、
「2ヶ月必死で勉強すれば、必ず効果が出るから、毎日勉強してね」
と伝えました。
彼女は私のアドバイス通り、出発まで一生懸命勉強してくれたみたいです。その後も、
「NHKのラジオ講座の勉強を毎日続けています。」
と何度か報告に来てくれました。
一方のB君は、提出物を出しに、たまに国際交流課の窓口に来てくれることもありましたが、アルバイトで忙しく、英語の勉強をする時間はあまり取れないようでした。
大学で語学研修の為に出された宿題だけはしていたようですが、他の勉強は特にしていなかったようです。
ちなみにこの宿題ですが、自己紹介、日本の紹介、マレーシアについて、それぞれ英語で説明するというものです。
これらの英文を丸暗記して留学すると、どこの国に行っても(イギリスならイギリスについて説明)役立ちますので、必ず事前に覚えていくことをおすすめします。
さて、この2人の英語力はどうなったのでしょうか?
プログラムを実際に見に行った私の上司の話をお伝えしましょう。
英語研修プログラム期間中
プログラムが始まって1週間後くらいに、上司がマレーシアに出張に行くことになり、語学研修に参加している学生の様子を伝えてくれました。
ほとんどの学生が楽しそうに過ごしていたけれど、B君からは
「何を言っているのか、さっぱりわからない。周りに迷惑がかかるし、もう日本に帰りたい」
と相談を受けたと話していました。
周りに迷惑がかかることを気にかけていたのは、このプログラムは初心者も上級者もクラスが一緒だったからです。
分からないことがあれば、上級者が初心者を助けるというスタンスなので、B君はクラスメートに申し訳ないという気持ちになったのでしょう。
また大学受験で英語も受かっているから、それなりに話せるだろう、と心のどこかで思っていたそうです。
ところが、実際に留学してみると相手の言ってることがさっぱり分からない。
それが相当ショックだったようです。
とても真面目な性格なので、その影響もあると思います。
何とか上司が説得して、無事に2週間のプログラムは終えることができたのですが、事前に英語の勉強をしていれば、そんなに悩む事もなく研修を楽しめたのではないでしょうか?
一方、私はA子ちゃんの様子が気になったので、上司に尋ねてみると、
「彼女は何とか英語で受け答えしていたよ。TOEICの点数も1番低いから心配したけど、分からないことはもう一度聞いたりして、会話をしていた」
とのことでした。
もともとの彼女に性格が、社交的で前向きだったのもあると思いますが、何とか英語研修にもついていけてると聞き、私は胸を撫で下ろしました。
それと同時に、やはり短期間でも英語は勉強したらした分だけ、改めて効果が出ることを実感しました。
それではこの留学体験談から学ぶ、後悔しない為のアドバイスをお話ししたいと思います。
留学体験談から学ぶ後悔しない為のアドバイス
留学をする前には時間がある限り、英語を勉強することをお勧めします。
「留学すれば英語を喋れるようになる」
と思って留学する学生がいますが、留学するだけでは英語は喋れるようになりません。
そして、A子ちゃんのように出発までの時間がない場合は、スピーキング、リスニング、リーディング、ライティングのうち、1番勉強するべきなのは、リスニングです。
当然のことながら、英語が聞き取れないと、しゃべることもできないのです。
私は語学留学で1番伸ばすべき英語能力は、スピーキング力だと思っています。
留学先で、せっかく外国人と英語で話せるチャンスがいっぱいあるのに、英語が喋れないまま留学をすると、単語の勉強、リスニングの勉強だけで終わってしまいます。
数十万かけて、日本でできる勉強をするだけで、現地の人とコミュニケーションを取れないまま帰って来るのは、非常にもったいないです。
特にB君のように、大学受験で受かってるしある程度英語ができるだろう、と思っているのは危険です。
大学受験の英語と留学先で学ぶ英語は、ずいぶん違うからです。
もしあなたが、
「英語を聞き取る前に、英単語すら分からない」
という状態でしたら、単語を覚えつつリスニングも強化することをおすすめします。
留学前の英語の勉強方法については、こちらの記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
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それでは最後に、留学体験談から学ぶ後悔しない為のアドバイスについてまとめておきましょう!
まとめ
留学して後悔しない為に、留学前にできることは、
- 自己紹介、日本の紹介、留学する国についての英文を丸暗記する。
- NHKのラジオ講座を毎日勉強する。
- 1冊のテキストを何度も繰り返し、勉強する。
- 時間があれば、洋書を読むこともおすすめ。
- 聞き取れる単語力がない場合は、単語を勉強しつつ、リスニング力も鍛える。
でした。
特に短期の語学研修プログラムの場合、「短い期間をいかに有効に活用して、英語力を身につけるか」が重要になってきます。
B君にとってこの研修は、
「英語を話せるようになって、もう一度マレーシアに行って現地の人と話せるようになりたい」
というモチベーションになったようです。
それはそれで素晴らしいのですが、これから留学をするあなたには、ぜひ有意義な留学生活ができるよう、事前の勉強を頑張ってほしいなと思います。
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