そういう私も、英語の音読本を何回か読んだけれど、効果が感じられないので、読むのを辞めてしまった経験があります。
声に出して読むことは面倒なのに、効果がなければ辞めたくなりますよね。
けれど、その後転機が訪れ、英語の音読に再挑戦することにしました。
果たして音読の効果は、あったのでしょうか?
今回は、1度英語の音読を諦めてしまった私が、音読の効果についてお伝えしたいと思います。
英語の音読は効果がない?頑張っているのに結果が出ない人必見!
それでは、まず英語の音読は本当に効果がないのか、お話しましょう!
英語の音読は効果がない?
安心して下さい。
英語の音読の効果も大いにあります。
“英語の音読の効果も”と言ったのは、英語の多読も効果があるからです。
詳しくはコチラ→英語の多読は効果なし?私が洋書を読めるようになった方法をご紹介!
英語の音読の具体的な効果は、
- スピーキング力が飛躍的に伸びる
- 英語を英語の語順のまま理解できるようになる
- ほとんど理解できなかった本も、続けているうちに分かるようになる
- 英文法が身につく
- 単語力がつく
と本当にたくさんあります。
音読の効果が感じられないのは、やり方を間違っているか、効果が出る前に諦めてしまっているかのどちらかです。
ちなみに、私は両方でした。
音読のやり方も間違っている上に、効果が出る前に諦めてしまっていました。
まぁ間違った方法で音読をしていたから、結果的につまらなくなってしまい、辞めてしまったんですけどね。
それでは、そんな私だからこそ分かる、音読の効果が感じられない理由を3つお話しましょう。
あなたは下記のような状態のまま、音読を進めていませんか?
- 本の内容がほとんど分からない
- 興味のある教材を選んでいない
- 読みながら意識が他の所にいっている
昔の私は、このような状態のまま、音読を続けようとしていたのです。
このリストの中で、1番失敗したと思うのは、興味のある教材を選んでいなかったことです。
私は、音読ができるようになるには、音読の参考書を買うのが1番だと思い込み、本屋さんで音読専用の本を買いました。
が、これが失敗だったのです。
頑張って20ページくらい音読を続けてみましたが、効果が感じられずに辞めてしまいました。
理由は、単純に本の内容が面白くなかったからです。
確かに、英文法や単語は中学生レベルのものが使われていて、理解はできるのですが、内容が面白くないので読んでいても頭に入ってきません。
今もその音読本は手元に置いているのですが、英語ができるようになった今でも、読みたいと思わない内容です。
私は、努力することが苦手な性格なので、楽しく英語を勉強する工夫ばかりをしていました。
音読本のアマゾンのレビューを見ると、効果があると言っている人が多いので、
「みんなすごく努力家だなぁ」
と感心しているほどです。
もし、あなたがすごく努力家で、音読本をこなして効果を感じられるのであれば、そのまま続けられたら良いと思います。
けれども、あなたが今やっている音読の勉強法に効果が感じられないと思っているなら、これから私が紹介する英語の音読法を試してみませんか?
こんな怠惰な私でも続けられたのですから、きっとあなたもできます!
それでは、私が音読で英語力を身につけた方法をご紹介しましょう!
私が音読で英語を身につけた方法とは?
音読本に挫折したせいで、すっかり音読は効果がないと感じていた私ですが、転機が訪れます。
その頃、本の多読ができるようになったおかげで、英語力も伸び、英会話力もついてきました。
が、まだまだ難解な洋書は読めずにいました。
もちろん、自分の興味のある本を選ぶのですが、それでも難しすぎて読んでいる途中で意識が他の所にいってしまって、同じページを読み直すことが多々ありました。
次第に、本の内容が頭に入ってこない上に、同じページを何度も読み返すことが苦痛に感じ始めました。
何度も読み返しても頭に入ってこないのですから、このまま読み進めても、効果がないのは明白でした。
そこで、英語とドイツ語を独学で身につけたオランダ人の知り合いに、どうすれば難解な洋書を読めるようになるのか、相談して見ることにしました。
英語の多読をすすめてくれるのも彼だったからです。
そこで教えてもらったのが、
「洋書を声に出して、音読する」
という方法でした。
「いや、音読は過去にしたけれど、効果がなかったから」
と心の中でツッコミましたが、語学学校にも行かず、独学で難解なドイツ語を身につけた人の話は説得力があるので、試して見ることにしました。
勉強方法は、自分の好きな洋書を、大きな声で音読していくというシンプルな方法です。
ポイントは、本を見て、内容の半分くらいは分かることです。
本の内容の30パーセントくらいしか分からない、ほとんどの単語の発音が分からない、という状態の場合は、他の本を選ぶか、単語を暗記したり、NHKのラジオ講座を先に勉強しましょう。
英語力ゼロの状態で読み続けるには、かなりの根気が必要ですから。
私が選んだ本は、ニール・ドナルド・ウォルシュの「神との対話」という本です。
日本語でもなかなか難しい内容なのですが、すごく好きな本なので、どうしても原文で理解したいと思っていました。
神との対話は全部で211ページ。
1日15ページ読み進めれば、約2週間で読める計算です。
そこで私は、毎日お風呂の中で20分間音読をすることにしました。
お風呂の中で読むのは、洋書の音読を習慣化したかったことと、大きな声を声を出せる環境だったからです。
英語の勉強の習慣化は本当に大切ですよ。
音読をする時は、
- 大きな声で読むこと
- 内容が分からなくても読み進めること
- 本の内容に意識を集中して読むこと
の3つを意識して読んでいました。
そうして音読を続けること1ヶ月。(2週間でやり遂げるつもりが、1ヶ月もかかってしまったのです。このあたりについては、音読のやり方とコツの記事で詳しくお伝えしますね。)
最初は効果が感じられなかったのですが、続けていくうちに、徐々に英語を英語の語順のまま理解できるようになってきました。
1番驚いたのは、本の後半あたりから、急に内容が分かり始めたことです。
本の英語が急に易しくなったのではないかと、感じたほどです。
実際は、英語が急に易しくなるはずがないので、自分の英語力が知らず知らずの間に伸びていったのだと思います。
音読を進めてくれたオランダ人には、
「必ず読み続けていると、内容が分かるようになるから」
と言われていたのですが、これは最後までやり遂げた人でないと分からない感覚だと思います。
黙読との効果の違いは、声に出すことで、意識が別のところにいってしまう回数が、格段に減ったことです。
神との対話を黙読していた頃は、分からなくなるとつまらなくなり、読みながら違うことを考えていることが頻繁にありました。
けれども、音読することで、その回数はだいぶ減りました。
そのおかげで読み返すことが少なくなり、結果最後まで完読することができました。
そうして、味をしめた?私は、ドイツ語の本でも音読が効果があるのかどうか、試してみました。
当時の私のドイツ語のレベルは初級よりもちょっと上くらいで、洋書を読むことはハードルが高かったんです。
試した本は、「Winnetou」という冒険物語。
日本語にも訳されていないので、内容は全く分かりません。
それでも、とりあえず、1日15ページを20分の音読を続けてみました。
そうすると、こちらも最初は内容が分からなかったのに、本の後半あたりから急に分かるようになっていきました。
そうして、音読を続けることで、ドイツ語の会話力も格段に伸びていきました。
ドイツ語でも音読の効果が感じられ、
「やっぱり、たまたまじゃなかったんだ。音読の効果はあるんだ。」
と確信しました。
ですので、今英語の音読が効果が感じられないと思っているあなたも、諦めないで下さい。
正しい音読のやり方を諦めずに続ければ、必ず効果は出ます。
実際に私は、2ヶ国語で試して、効果を実感しました。
音読はお金をかけずに、スピーキング力、単語力、文法力を伸ばせる素晴らしいツールです。
ぜひ諦めずに、英語の音読を続けてみて下さい。
その効果は絶大ですよ!
それでは、最後に英語の音読の効果と、勉強法についてまとめておきましょう!
まとめ
英語の音読の効果5つ
- スピーキング力が飛躍的に伸びる
- 英語を英語の語順のまま理解できるようになる
- ほとんど理解できなかった本も、続けているうちに分かるようになる
- 英文法が身につく
- 単語力がつく
音読の効果が感じられない場合、下記3つのような状態のまま読んでいないか注意!
- 本の内容がほとんど分からない
- 興味のある教材を選んでいない
- 読みながら意識が他の所にいっている
音読する時のコツ3つ
- 大きな声で読むこと
- 内容が分からなくても読み進めること
- 本の内容に意識を集中して読むこと
「音読は効果がない」と思いながら続けるのって大変ですよね。
私自身がそう思いながら、音読をしていたので、その気持ちはものすごく分かります。
もしかしたら、私がすんなり音読をして洋書を完読したと思われるかもしれませんが、ものすごーく葛藤と戦っていました。
それについては、次回の音読のやり方とコツについての記事でお伝えしたいと思います。
先ほどもお伝えしましたが、正しい音読のやり方を諦めずに続ければ、必ず効果は出ます。
今効果が感じられず、諦めそうになっているあなたも、ぜひこの方法を試してみて下さいね。
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