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「前から海外留学に興味があって、行ってみたいけれど、帰国後に再就職できるだろうか?」
せっかく仕事にも慣れてきたのに、仕事を辞めてまで留学するのはとても勇気がいりますよね。
安定している仕事だと、なおさら留学に行くかどうか迷うと思います。
私は大学卒業後にイギリスに半年間語学留学、29歳の時に1年間ドイツにワーホリに行った経験があります。
私自身留学に行って、帰国後に再就職は見つかるのだろうかと悩んだ時期があります。
今回は、20代30代に留学とワーホリを経験した私が、帰国後の再就職についての生の声をお伝えしたいと思います。
社会人留学後の再就職は難しい?20代30代で留学した私が考えてみた
それではまず、20代の再就職について見ていきましょう!
留学後20代の再就職は難しい?
結論から言うと、20代の再就職先は、就職活動をきちんとすれば見つかります。
私がイギリスから帰国した2000年代前半は超氷河期。
イギリス留学をする前にいくつか面接を受けに行きましたが、内定はもらえませんでした。
今思うと、やりたい仕事もはっきりしていなかったので当然の結果だと思います。
が、当時はかなり落ち込んでいました。
しかし、これが転機となり、ずっとしてみたいと思っていた6ヶ月間のイギリス語学留学をすることにしました。
イギリスでの留学経験は、英語が話せるようになっただけではなく、物事に対する考え方や価値観も大きく変わったと思います。
そうして帰国後。
就職氷河期で仕事が見つからないと思い込んでいた私は、コールセンターの派遣社員として働き始めます。
ところが、紹介予定派遣という名目で働き始めたのですが、結局は正社員になれるのがいつになるのか分からないという状態で、すぐに辞めてしまうことになります。
「契約条件が変わるなんて会社ってこんなものなのかなぁ・・・」
と、働き始めて間もなかったその頃の私は思っていました。
そうして新たに登録しようとした派遣会社で
「あなたはまだ若いから、正社員での仕事がいくらでもある」
と言われ、はっとします。
学生の頃の就職活動の影響で、いつの間にか
「自分にはきっと内定がもらえない」
と思い込んでしまっていたのです。
そこでハローワークに行き、本格的に就職活動をすることに。
見事1社目で内定をもらえることになります。
ところが入社2年目で、どうしても英語を使った部署で働きたいとの思いが強くなり、ホテル業に転職します。
1社目の仕事は人間関係も良く、待遇も良かったのに、私は自分の好きなことしかできない性格なんだなと気付きました。
もう少し早く気づいていれば、すぐに仕事を辞めてしまい迷惑をかけることもなかったのかと思うと、すごく反省したことを覚えています。
そうして働き始めたホテル業界は本当に楽しくて、天職だと思えるほどでした。
こうして振り返ってみると、20代では留学をした後も、就職活動さえすれば、正社員として就職をすることはできました。
20代での就職活動では、
「私は経験がないからムリ・・・」
などの思い込みを外して、自分が心から希望する仕事に就いてほしいと思います。
一方30代の再就職はどうなのでしょうか?
次に、29歳でドイツでワーホリを経験した後の、就職活動についてお伝えしたいと思います。
留学後30代の再就職は難しい?
結論から言うと、留学後の30代の再就職は、20代よりも厳しいです。
20代の頃は、書類審査はほとんど受かっていたのですが、30代になってからは、書類審査が受からなくなってきました。
キャリア経験や語学力は20代の頃よりもあるにもかかわらず、です。
「やっぱり日本企業は年齢の壁が厳しいなぁ」
と就職活動を通して痛感させられました。
帰国後半年ほどは就職活動をしてみましたが、書類を出し続けるのに疲れ、結局旅行会社の派遣社員として働き始めました。
私の働いていた部署では、英語が話せる人がほとんどいなかったので、重宝してもらえました。
けれど、英語が話せて、重宝されたとしても正社員にはしてもらえないんですよね。
残業も多く、仕事内容もハードだったので、この先どうしようと思っていた矢先に、新しい外資系ホテルがオープンすることを知ります。
求人情報が出ていないにも関わらず、どうしても働いてみたくなった私はホテルに直接電話をしてみました。
そうすると、あと1名だけコンシェルジュのポストに空きがあるとのこと。
面接は英語で行われたので緊張しましたが、契約社員としてなんとか内定をもらうことになりました。
後で担当者に選考の基準を聞いたところ、
「年齢は問わない。キャリア経験と英語力」
とのこと。
さすが外資系、分かりやすい基準ですね。
ですので、30代であっても、外資系であれば正社員での仕事も十分狙えると思います。
私はその後、大学の国際交流課の事務員として働き始めたので、契約社員のまま辞めてしまいましたが、同期の友人は正社員として働いています。
またその他の私の友人は、英語も中国語も堪能でキャリア経験もかなりありましたが、
「30を過ぎると正社員としての仕事が見つからない」
と話していたので、30代で就職探しが難しいのは私だけではないようです。
英語が話せると、派遣や契約社員での仕事は簡単に見つかるんですけどね。
キャリア経験や語学力を積んでも、年齢ではねられるのは矛盾を感じていました。
留学先で学んだことは、ヨーロッパでは履歴書に顔写真を貼らず、年齢も書く必要もないとのこと。
イギリス人の友人に理由を聞いたところ、
「外見と年齢が就職するのと、どう関係があるの?」
と逆に質問をされました。
本当にそうですよね。
留学したおかげで、ヨーロッパでは外見や年齢は就職に関係ないと知ることができたのも良かったと思います。
ドイツのワーホリで出会った友人は、ほとんどドイツに残って働いているので、留学後に海外で働くというのも1つの選択肢かもしれませんよ。
それでは、最後に20代30代で留学した後の再就職について、まとめておきましょう!
まとめ
留学後の20代での再就職は、
- 20代の再就職先は、就職活動をきちんとすれば見つかる
- 経験がないから無理と決め付けずに心からやってみたい仕事に挑戦する
というものでした。
留学後の30代の再就職は、
- 20代の頃よりも正社員での内定は厳しい
- 外資系企業は実力主義。キャリア経験と英語力があれば、30代でも正社員として働ける可能性が高い
- 英語が話せると、契約社員や派遣社員の仕事は簡単に見つかる
- 海外で働くことも視野に入れる
というものでした。
私がお伝えしたのは、就職氷河期の頃の話ですので、今はもう少し状況が良くなっているかもしれません。
社会人で、これから留学を考えている人の参考になれば嬉しいです。
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